リターンゲームは難しい…
サービス技術とくらべると、リターン技術に関する情報量は、驚くほど少ないのが現実です。
しかし、相手のサービスをブレイクすることができなければ、ずっと自分のサービスゲームにプレッシャーがかかり続けます。
どうすれば、プロのように「勝負どころ」で 相手のサービスを破り、ブレイクできるのか?
国内外でダブルスのタイトルを総なめにしてきた鈴木貴男プロによると、シングルスなら錦織選手のように、「リターンの技術力=ブレイクの確率」と言えますが、ダブルスでリターンゲームをブレイクするためには、リターンの技術力よりも、「レシーブを打たない前衛の動き」が重要になるとのこと。
例えば、あなたがリターン側の前衛のとき、相手前衛を見て不安を感じるかもしれません。
でももし、そんな前衛の動きを気にせず、 クロスでもストレートでも、自由に打って良い状況が作れるとしたら?
実は、目線の切り替えでそれが可能になるのです。多くの場合、リターン側前衛の目線は次のようなものでしょう。
サーバー⇒ボール(フォルト確認)⇒相手前衛の動きorパートナーのリターン⇒相手がポーチに出なければ再び相手後衛
しかし、鈴木プロは言います。「そんな見方をしているから、接近戦で遅れるんですよ」と…
これは、いつもと違う目線ではなく「視界に入れる情報を変えることが重要」という意味です。
「焦点をどこに合わせ、その背景に何を見るのか?」「どのタイミングで、視線を切り替えるのか?」「視界に入った相手の前衛の動きから、どのような予測を立てるのか?」…
この方法を知れば、相手前衛が「決まった!」と思うようなポーチをブロックできたり、相手が余裕を持って1stボレーをクロスに打とうとしても前衛が気になりミスをしてくれたり…
つまり、相手に「もっと難しいプレーをしなければ…」とプレッシャーを与えられるので、受け身だったリターンゲームから、攻めのリターンゲームに変わるのです。
さらに、自分のパートナーも、クロスにもストレートにも自由に打てることで、 相手のオープンコートが、どんどん広がります。
これが、鈴木プロの「ダブルスにおけるリターン側の戦術」の基本的な考え方です。
もし、もっと詳しく知りたいと思うなら?
国内外でダブルスのタイトルを総なめにしてきた鈴木貴男プロが、サービスゲームを楽にブレイクできる「リターンゲームの戦術」を公開します。
Disc17 リターン側の「後衛の動きと考え方」(収録時間53分)
- クロスコートへのリターン、そのポイントと注意点
- 鈴木プロがオススメするポジションとは?
- なぜ、リターンのときのボールのスピードは遅くてもOKなのか?
- 相手が雁行陣のときの攻め方のポイント
- リターンのときのスイング、相手に読まれないためのポイント
- 相手のサーブの力を利用してリターンする方法
- ストレートへのリターン、そのポイントと注意点
- なぜ、ストレートへのリターンは、「相手の正面」を狙うべきなのか?
- なぜ、相手の前衛にわざと打たせるのが有効なのか?
- スイングの大きさで、ボールをコントロールしてはいけない理由
- 相手のボレーを詰まらせるリターンのテクニック
- 知っておくべき、リスクを分散させる方法
- サイドミスを誘われないために注意すべきポイント
- ストレートにロブでリターン、そのポイントと注意点
- できる限り同じステップ、同じスイングでロブを打つには?
- 相手に予測させないロブの打ち方
- 足元へ沈めるリターン、そのポイントと注意点
- 相手のミスを誘う、スピードに変化をつけるテクニック
- リターンダッシュのポイントと注意点
- 相手のリズムを崩す、プレッシャーのかけ方
- 選択肢のひとつとして、「相手に見せておくべきリターン」とは?
- 【鈴木プロに7つの質問】 よくある質問とその回答
Disc18 リターン側の「前衛の動きと考え方」(収録時間56分)
- パートナーが、クロスコートにリターンした場合のポイントと注意点
- ポジションは、どこで構えるのがベストなのか?
- どうすれば、最初のポジションで相手にプレッシャーをかけられるのか?
- リターン側の前衛は、どのタイミングで動き出せばいいのか?
- 相手の前衛から、どのような情報が読み取れるのか?
- 自分が全力で飛び出すべきタイミングの見極め方
- パートナーが、ストレートにリターンした場合のポイントと注意点
- サイドアウトするリスクを相手に与えるテクニック
- ゲーム後半で、相手にプレッシャーがかかる戦術とは?
- パートナーが、ロブでリターンした場合のポイントと注意点
- 狙ってはいけない、相手にとってリスクの低いコースとは?
- クロスやストレートを混ぜて、相手の予測を外すテクニック
- パートナーが、ブロックリターンした場合のポイントと注意点
- 動き出しのタイミングを合わせ、相手にプレッシャーをかける方法
- ボールのスピードを遅くして、相手のミスを誘うテクニック
- パートナーが、リターンダッシュした場合のポイントと注意点
- 落としても良いポイントと、落としてはいけないポイントの違い
- 目で見なくても、音でタイミングを合わせられるようになるコツ
- 相手に難しい選択をさせ、ミスを誘うテクニック
- 【鈴木プロに6つの質問】 よくある質問とその回答
Disc19 リターンゲームの「展開パターン」(収録時間65分)
- リターンのあとの展開、戦術の根幹となる考え方とは?
- クロスコートにリターンをしたあとの展開パターン
- センターへのポーチを阻止するために狙うべきコースとは?
- リターンのあとにロブで攻め込むテクニック
- 相手の陣形を崩すショットを上手く織り交ぜるには?
- ストレート方向にリターンをしたあとの展開パターン
- 次のボールへの反応を早くする方法
- なぜ、安易に角度をつけることを考えてはいけないのか?
- 相手の前衛を釘付けにする、ストレートへのリターンのテクニック
- 相手が2バックの場合の展開パターン
- 相手に難しいプレーを選択させ、自分たちは安全なプレーをする方法
- メンタル的にしぶといプレーをするための秘訣
- ロブを上げたあとのポジショニングと展開パターン
- 相手がミスをする確率を少しでも上げるテクニック
- 相手が迷ったり、態勢が良くないときに使える戦術パターン
- ひと目でわかる!打ったボールに応じたポジションの変化
- リターンダッシュしたあとの展開パターン
- 相手がIフォーメーションを取ってきた場合の展開パターン
特典映像 タイブレークのゲーム解析
プロテニス選手
鈴木貴男
自己最高ランキングはシングルス102位、ダブルス119位。身長175cm、体重72kg、右利き。堀越学園高時代、インターハイで3冠(単複・団体)を達成。卒業と同時にプロに転じ、1995年の全日本室内選手権・サテライトサーキット第3戦で優勝。同年からデビス杯代表にも選出され「ポスト松岡修造」として将来を大きく嘱望される。1996年のアトランタ五輪に日本代表選手として出場。1996年・1997年の全日本テニス選手権男子シングルスで2連覇。1999年には全豪オープン・ウィンブルドン・全米オープンの3大会で本戦出場を果たし全豪の1回戦では世界ランキング3位のアレックス・コレチャとフルセットにもつれ込む激戦を演じた。同年AIGジャパンオープンでは、1989年全仏オープン優勝者のマイケル・チャン(アメリカ)を破り、日本人として松岡修造以来13年ぶりのベスト8進出を果たした。2003年のウィンブルドンでは、日本人選手として松岡修造以来7年ぶりの4大大会本戦での勝ち星を挙げる。2004年のデ杯対インド戦では74年ぶりの勝利に貢献する。2005年の全豪オープンでは、同大会で松岡修造以来16年ぶりの勝利を挙げると、2回戦でも前年優勝者のロジャー・フェデラーと好試合を展開した。これは1968年のオープン化(プロ解禁)以来では、日本男子として4大大会男子ダブルス最高成績になる。同年のAIGジャパンオープンテニスでは岩渕聡とダブルスを組み、1970年の現行男子ツアー制度導入後、日本選手が組んだペアでは初の優勝を飾った。2006年のAIGジャパンオープンでは、男子シングルス準々決勝に進出したが、当時世界ランキング1位のロジャー・フェデラーに6-4、5-7、6-7で敗れた。
DVD視聴者・実践者の声
N.H様 年齢:50歳 プレー歴:35年
トーナメントプロのレッスンは、スクールのレッスンに比べて、実技指導の映像クオリティが高く、感覚的な表現力が豊かで、特にサーブのスピードアップやボレーのフットワーク向上に直結した。