多くの指導者が知りたいと思いながらも、一般的なレベルの 学校のなかで結果を出しているチームの監督に聞くチャンスはありません。
だとしたら、JOC非所属ながら国体選抜選手を10人輩出してきた益田清風高校バレー部監督の熊崎監督の「スパイクレシーブ」に関するお話は見逃せないかもしれません。
1.スパイクレシーブのミスを減らせない理由は…?
どこのチームの監督も、「いかにボールを拾うか」という考えで練習していますが、私は「拾えないものは拾わなくていい」と教えています。
なぜなら、あれもこれも守れでは、 選手は不安な気持ちのままコートに立つことになるからです。
難しいことをやり過ぎれば、選手は不安になり、ミスが生まれますが、シンプルに取り組めば、もっと力を出せるんです。
2.「拾う」と「捨てる」ボール選択の基準は?
例えば、2枚ブロックの場合、フェイント、コースへの強打などの可能性を考えると、 完璧に守るには、どうしても7人くらい必要になります。
そこで、考え方を変えるんです。「一番ねらわれる可能性の低いボールは捨ててもいい」と。
一般的な攻撃で一番少ないのが「長めの強いボール」、つまりコート奥の強打ですが、このボールも拾おうとやや下がった位置に構えると、フェイントや真ん中の何だを落としやすくなるのです。
3.フォーメーションについて
フォーメーションには、個人の「読み」が必要ですが、素質に恵まれない選手はその能力が低いので、私は「確率」を重視します。
スパイクでは、みんなコートの前方へ「球足が短いボール」を打ちたがりますから、ネットから5~6m辺りに6人が立っていれば、 後ろは空くが、後ろには選手の身長ぶんの影ができ、そこも守備範囲になります。
──いかがでしょうか? 他にも、逆転の発想から生まれた「勝つための指導法」がたくさんありますが…
もっと知りたいと思われるなら…? 数々の弱小チームを全国へ導いたバレーボール指導歴38年の熊崎監督が、格上チームに勝つための「スパイクレシーブ指導法」を公開します。
Disc1 スパイクレシーブの逆転の発想(収録時間32分)
- 弱者が勝つためのスパイクレシーブの考え方
- スパイクレシーブのミスを減らすカギ、「7番目の穴」とは?
- 「選手の身長」をどう有効に使うか?
- 「拾うボール」と「捨てるボール」の考え方
- スパイクレシーブを上手く拾うために必要な動きとは?
- 強いボールと弱いボールのどちらにも対応する方法
- 前後どちらのボールにも対処できる「ヒザの使い方」
- なぜ、カカトから入ることが重要なのか?
- 【注意!】弱いボールへの反応が遅れてしまうケースと対処法
- 指導者が選手たちへ指示すべき大事なポイント
Disc2 スパイクレシーブのミスを減らす練習法(収録時間36分)
- スパイクレシーブのミスを減らす「8種類の練習法」
- 重心を落としながら、素早く動けるようにするトレーニング
- 床に対する恐怖心を克服する方法
- 動作のリズムを失わないようにするトレーニング
- ボールコントロールとスタミナアップを同時に実現するトレーニング
- 2種類のレシーブを組み合わせた実戦的な練習法
- チャンスボールを返して、味方の攻撃につなげる練習
- ブロッカーのこぼれ球に強くなる方法
- 変化するボールへの対応力をアップさせる方法
- 練習中、指導者がチェックすべきポイント
益田清風高校 女子バレーボール部監督
熊崎 雅文(くまざき まさふみ)
益田清風高校 女子バレーボール部監督 バレーボール指導歴38年。これまで、定時制高校、新設の職業高校、山間の僻地校など、練習環境が整わず、素質に恵まれない選手たちの指導を多く手がける。定時制で3回、新設高校で2回、山間僻地高校で8回、県の優勝へ導く。独自に作りあげた「弱者が勝つためのバレーボール」は、多くのバレーボール指導者から注目されている。
DVD視聴者・実践者の声
A.Y様(指導歴10年・プレー歴15年)
今回のDVDでは最も印象的だったのはスパイクレシーブで構える直前まで膝に力を入れない遊ばせた状態で、緩いボールは踵から動き出すということです。守備を中心にチームを作るためには、非常に役立つ内容が多く組み込まれています。
K.U様(指導歴17年・プレー歴10年)
捨てるボールを決めることで、迷いがなくなり、的を絞って安心して戦えるようになるだけでも、選手にとっては大きな変化だと改めて気付かされました。
Y.S様
今まで勝つことができなかったチームですが,ブロックアウトを積極的に狙い、動きながらレセプションすることを意識させて1勝することができました。
Y.Y様(指導歴10年・プレー歴20年)
ついついすべてのボールを取らせようとしがちですが、それは違うんだということに気づかされました。今回のDVDは、試合になるとレシーブが上がらずに悩んでいるチームにお勧めしたいです。
Y.M様(指導歴6年・プレー歴13年)
強打・フェイント・ブロックのこぼれ球にも上手く対応し、スパイクレシーブを強化して勝ちたい指導者さんに是非オススメします。