卓球には、男子には男子向けの、女子には女子向けの指導法があり、身体的特徴に合わせた練習をすることで、上達スピードに天と地ほどの差が生まれるということをご存じですか?
2回のオリンピック出場経験や世界選手権で3回メダルを獲得した藤沼亜衣氏によると、「打つ前の準備」と「できるだけ筋力にこだわらないプレー」が重要になるとのこと。
例えば、柔軟性を活かせれば、体をバネのように使ってボールを打つことができます。この打ち方を覚えれば、筋力の弱い女子選手でも、パワーのあるボールや回転量の多いボールを楽に打てるようになるのです。
また、女子選手は、男子ほどパワーもスタミナもありませんので、できるだけ筋力にこだわらず、ただ攻めるだけではなく、相手に先に攻めさせたり、相手の回転を利用してチャンスを作り出すなどのプレーで戦うことが理想です。
女子選手に合ったプレースタイルを身につけると、メンタルも良い方向へと変わると藤沼コーチは言います。
実は、試合で気持ちが弱くなりやすいのは、女子選手に多く見られる傾向なのです。
実際、藤沼コーチも、自分に合ったプレースタイルに変えたことで、余裕を持って楽にプレーできるようになったと言います。
大事なことは、女子選手の特徴を知り、その特徴を活かした技術を練習することです。
では、具体的にどんな練習をすればいいのか?
2回のオリンピック出場経験や世界選手権で3回メダルを獲得した藤沼亜衣が、女子選手のためのフォアハンド上達法を公開します。
Disc1 理想のプレースタイルを習得する(収録時間37分)
- 最初に知っておくべき、男子選手と女子選手の違い
- 女子選手にとってベストな「台との距離」とは?
- 女子選手が目指すべき、理想的なプレースタイルとは?
- 「表ソフト」と「裏ソフト」、女子に合うのはどっち?
- ラケットの握り方の良い例と悪い例
- 前後左右に自由に動ける基本姿勢と立ち位置
- ボールを打つタイミングは、どう合わせればいいのか?
- あ自滅ミスを防ぐために知っておくべきラケット面の作り方
- スイングの練習における注意点とポイント
- クロスとストレートは、どう打ち分ければいいのか?
Disc2 女子選手のためのフォアハンド技術(収録時間47分)
- 「フォアブロック」の練習のポイントと注意点
- フォアブロックのクロスとストレートの打ち分け方
- 「スマッシュ」の練習のポイントと注意点
- スマッシュのクロスとストレートの打ち分け方
- 「フォアドライブ」の練習のポイントと注意点
- フォアドライブのクロスとストレートの打ち分け方
- 「フォアハンドフリック」の練習のポイントと注意点
- 「フォアハンドツッツキ」の練習のポイントと注意点
シドニー五輪、アテネ五輪日本代表選手/卓球技術アドバイザー
藤沼 亜衣(ふじぬま あい)
小学校から卓球をはじめる。卒業後は、四天王寺中学に進学し、全国中学校大会で2連覇を達成。四天王寺高校時代に日本代表に入り、全日本ジュニア優勝、シドニー五輪日本代表としてダブルスに出場。2004年には、アテネオリンピックに出場し、ダブルス5位入賞を果たす。その後も、数々の大会で好成績を残すが、2011年に現役を引退。現在は、ミズノの卓球技術アドバイザーとして選手の指導にあたっている。
DVD視聴者・実践者の声
S.T様 年齢:31歳、プレー歴:18年、指導歴:10年
一般的な卓球指導資料ではあまり男子、女子の区別をした指導の観点は少ないですが、このDVDでは女子特有の体力や筋力、プレースタイルに合わせた基本技術を紹介していた点が参考になりました。
小牧 正基様 年齢:50歳、プレー歴:30年、指導歴:20年
DVD内容で一番印象に残ったことはフットワークの映像の天上からの映像がより立体的なイメージが沸き印象的でした。 今回、文頭に申し上げた肘の位置や重心をかけることなどの表現又は視点の違いに気づかされました。 今回のDVDは女子選手で何を意識すれば良いのか迷っておられる方やその指導に当たる方にお勧めではないでしょうか。