あと一歩のところで、試合に勝てない…
日本バドミントン協会理事で指導歴34年の大ベテランである能登監督は、こう言います。
「試合に勝てる選手を育てるには、3つのスキルの向上が重要である」。そして、「その3つのスキルをいかに効率良く伸ばせるかが、バドミントン指導者の腕の見せどころである」と。
その3つのスキルとは、1つ目に正確な「ラケットワーク」。崩された状況からも正確に返球できることと、相手に見抜かれないように同じフォームで色々な球を打ち分けられることです。
2つ目は、俊敏な「フットワーク」。素早いフットワークでシャトルの落下点に移動できるからこそ、正確なショットでシャトルを打つことができます。
そして3つ目が、試合後半でもバテない「スタミナ」。スタミナが重要と言っても、フルマラソンを走るような持久力ではなく「試合終了まで瞬発力を持続させるスタミナ」です。
これらを少ない練習時間で向上させる方法として「ノック練習」が効果的ですが、能登監督によると、2つのポイントを押さえずに行なっても効果は得られにくいとのこと。
その2つのポイントとは「練習の目的をハッキリさせること」と「ショット別にノック練習をすること」。
では、どんなノック練習を行なえば良いのか? ラケットワーク、フットワーク、スタミナのすべてを限られた部活時間で最大限に伸ばせる、「能登式ショット別ノック練習法」を公開します。
Disc1 ノックの練習の基礎知識(収録時間54分)
- ノック練習における「3つの目的」とは…?
- ラリー練習とノック練習の違いとは…?
- ノック練習を、より効果的にする方法
- ノッカーの重要性を知っていますか…?
- よく回る肩を作るノック練習の方法
- どうすれば、素早くシャトルの下に入れるのか…?
- 動きの質を高めるノック練習の方法
- ホームポジションに素早く戻る意識を養うノック練習
- コート奥へきた球への対応力を身につける方法
- 速いレシーブへの対応力を高める方法
Dsic2 ショット別のノック練習①(収録時間46分)
- 「ヘアピン」のノック練習、そのポイントと注意点
- ヘアピンをストレートとクロスに打ち分けるには?
- 実戦的なフットワークを取り入れたヘアピンの練習
- 「ロブ」のノック練習、そのポイントと注意点
- 実戦的なフットワークを取り入れたロブの練習
- ロブとヘアピンをどう打ち分けるか?
- 「ドライブ」のノック練習、そのポイントと注意点
- 追い込まれた状況から、威力のあるドライブを打つ方法
- 「カット」のノック練習、そのポイントと注意点
- 実戦的なフットワークを取り入れたカットの練習
Disc3 ショット別のノック練習②(収録時間44分)
- 「プッシュ」のノック練習、そのポイントと注意点
- 高い打点から角度を付けたプッシュを打つには?
- 実戦的なフットワークを取り入れたプッシュの練習
- 「ワイパー」のノック練習、そのポイントと注意点
- ワイパーが上手く打てない場合の対処法
- 「スマッシュレシーブ」のノック練習、そのポイントと注意点
- スマッシュレシーブの打ち分け方
- ボディ回りにきたスマッシュをレシーブするには?
- 「スリークォーター」のノック練習、そのポイントと注意点
- 実戦的なスリークォーターの練習法
公益財団法人日本バドミントン協会理事/日本小学生バドミントン連盟理事長
能登 則男(のと のりお)
バドミントン指導歴34年。日本代表選手として活躍するプロをジュニア時代に指導し、その基礎を作るなど、数多くの優れた実績を持つトップコーチ。公益財団法人日本バドミントン協会の理事を務め、バドミントンのさらなる普及に注力している。