あなたは、ミスの後に、まるで先ほどのミスをかき消すかのように「正しい素振りを何度かする癖」がありますか?
もし「YES」であれば「形にこだわる意識が強い」と言えます。
つまり、ミスの根源をスイングに問題がある、と考える傾向が強いタイプだと言えます。
プロの選手がミスをした場合「正しい素振りを何度かしてイメージを矯正する」選手はどれほどいるでしょうか?
多くの選手はミスをした後「なぜ、そこに打ったんだ。」「なぜ、攻め急いだんだ」「なぜ、その組み立てだったんだ」「なぜ、そのポジションだったんだ」と考えます。
テニスは、対戦相手などの外的要因によって結果が左右される要素の強い競技、つまり「オープンスキル型」です。
逆に、変化が少なく、予測可能な環境で行う競技が、体操、水泳、陸上、ゴルフなどの「クローズドスキル型」。
海外の指導者は「日本人はスイングはきれいだが、試合は弱い」と、口を揃えて言いますが、これはまさに、多くの日本人の練習が「クローズドスキル」だからと言えるでしょう。
つまり、必ずここにボールが来るとわかっていて、同じコースに打ち続けたり、スイングを作る練習です。
しかし、常に状況が変化して、判断が必要になるラリーやゲーム、ポイント練習などでは「オープンスキル」の練習が必要なのです。
8名の世界No.1と 26名のトップ10を育てたゲイブ・ハラミロの球だし練習は、この通常「クローズドスキル型」になりがちな反復練習を、試合を想定した「オープンスキル型」の要素を強く取り入れて行なっています。
シンプルでごく基本的な練習法ですが、練習前でも練習途中でも、何度も何度も必ず「その練習の意図や目的、使う場面」そして「過程における感覚」を確認しているのです。
ゲイブ・ハラミロの球だし練習は実にユニークです。ペースが違います。
また球を出す場所も変えたりします。時には回転をかけてボールを出し、スピードを変え、選手に「予測と判断」をさせながら反復練習を行っていきます。
これは「はい、1人4球フォアバック、クロスに打ちま~す」といった、日本で多く見られる球出し練習との大きな違い。
ひょっとしたら「私はコーチではないから練習メニューは変えられない…」と思われるかもしれませんが、自分だけは「実戦で効果がでやすい戦術的な要素を組み入れている」と意識すればいいだけです。
とはいえ、ゲイブの球出し練習がどのようなものなのか知りたい、もしくは試してみたいと思うなら…?
現代テニスのテクニックを作り上げた、世界が認めるトップコーチ「ゲイブ・ハラミロ」が、数千種類の練習ドリルの中から、勝負強くなるための33種類の厳選基礎練習ドリルを公開します。
DVD2枚組(総収録時間135分)
- アングルショット(鋭利な角度があるショットを打つ)
ポイント:ボールの外側をブラシ(こすって)回転をかける
磨かれるショット:角度のあるアングルショット/足元に沈めるスピン
- ボール フォアハンド(ミスしないループボールを安定的に打つ)
ポイント:ポジションと軌道の高さを考え、より相手を追い込めるボールを
磨かれるショット:打っているポジションによりミスをしないループボール
- フォアハンド・リカバリング(「予測」と「動き」と「切り返し」を養う)
ポイント:打った後が遅い人の切り返しの動き
磨かれるショット:切り返しが速くなる「動き」や「フットワーク」
- フォアハンド・スパニッシュ(「ポイントが撮れる組み立て」を何度も覚える)
ポイント:アングルショットとダウンザラインを組み合わせて、ポイントが取れる展開パターンを 4方向のフットワークドリルの中で何度も反復する。
磨かれるショット:オープンコートを作れる、オープンコートに打てる展開づくり
- 回り込みフォアハンド(徹底してフォアで回り込んで攻撃する力)
ポイント:ゲイブ・ハラミロは選手に80%は「フォアで打つ」ように言っている
磨かれるショット:回り込みの「フットワーク」 とその「判断」と「そこからの展開」
- 2ボール バックハンド(内側のスペースを狙いオープンコートを確実に攻撃する力)
ポイント:ゲイブ・ハラミロはターゲットを置かず、ゾーンで狙わせ、オープンコートをスペースで捕える感覚で意識させる。
磨かれるショット:安定したバックハンド。バックハンドからでも展開できる力。
- 回り込みフォアハンド(プロが使うコンビネーション・ステップ)
ポイント:クロスオーバー・ステップとリカバリーステップとの組み合わせ
磨かれるショット:打った後の動き、コートカバーリングが素早くなる。サイドステップだけの動きよりも2歩短縮される。
- バックハンド・スパニッシュ(前後の動きとアングルへのコンビネーションドリル)
ポイント:前後の動きとポイントが取れるアングルショットの組み合わせ
磨かれるショット:ダウンザラインへのショット、アングルショット
- バックハンド レフトハンド(両手バックハンドでも強打が出来る感覚を養う)
ポイント:非利き手が主導でボールを打つ感覚を高める。
磨かれるショット:両手バックハンドのヘッドスピードが加速する。
- バックハンド オープンスタンス(打てる人が少ない、「両手バックハンドのオープンスタンス」)
ポイント:バックハンドで相手を追い出せるワイド、ダンウザラインが打てる
磨かれるショット:両手バックハンドのダウンザライン。オープンスタンス
- コンビネーションドリル:1球フォアハンド&1球バックハンド(ベースライン内側の「ゾーン4」からの攻撃展開のパターン)
ポイント:自分がどのポジションに立っていて、相手をどう追い出すのか?
磨かれるショット:フォアハンド、バックハンドのポジション別のショット
- トランジション・ドリル(深く高いアプローとショットからのネットプレイでの攻撃)
ポイント:短いボールの処理はダブルリズムというステップのスキップ&ホップを使う
磨かれるショット:トランジション(移行)とダブルリズムでスキップ&ホップ
- フォアハンドボレードリル(あまり知らない、ボレーの後の動きとポジション)
ポイント:ダウンザラインに深くにボレーをして、そのまま追いかけるようにネットへ詰める
磨かれるショット:アプローチボレーからの2ndボレーでの展開
- バックハンドボレー(動きが小さくなるダウンザラインからの攻撃パターン)
ポイント:ポジショニング。どこに飛んでくるのか、どうやってコースを防ぐのか?
磨かれるショット:ダウンザラインへの展開とコースを塞いでの、バックボレー
- フォアハンドボレー&バックハンドボレー(シンプルな動きの中に現代の流れがある。最新ボレー練習)
ポイント:ポジショニング。打つ前の動き
磨かれるショット:ステップインをしてから打ちに行く攻撃的なボレー
- バックハンドボレー&フォアハンドボレー(詰めてボレーをする。前への動きの速さが現代ボレーの鍵)
ポイント:ポジショニング。打つ前の動き。 逆バージョン
磨かれるショット:ステップインをしてから打ちに行く攻撃的なボレー
- オーバーヘッドスマッシュ(誰しも、左から右へのスマッシュはミスが多い)
ポイント:回り込みではなく、サイドに移動しながらのスマッシュ
磨かれるショット:スマッシュ。サイドに振られながらのスマッシュが打てる事で攻撃範囲がとても広がる
- ランジション・ドリル(パスを食らわないポジションとは一体?)
フォアハンドアプローチ・ダウンザライン&フォアハンドボレー・クロスコート
ポイント:ポジショニング。打つ前の動き。 逆バージョン
磨かれるショット:プロも行うフットワーク、ダブルリズムからワン・ツー、スキップ&ホップ
- ランジション・ドリル(接近戦でも強い。コンパクトなボレーをクロスに決めるパターン)
バックハンドアプローチ・ダウンザライン&バックハンドボレー・クロスコート
ポイント:ネット前への移行ドリルの最も基本的なステップ
磨かれるショット:ダウンザラインからのネットプレイという最も使い勝手の良いパターン
- トランジション・ドリル(オープンコートにボールが飛んでくる、カバーリング能力)
フォアハンドボレー→オーバーヘッドスマッシュ→バックハンドボレー
ポイント:前への動きと、ロビングケアのポジショニング
磨かれるショット:前後の動きと、判断力。ネットに一気に詰める動きのスピード
- トランジション・ドリル(一気に詰める「速さ」とロブの「リスクマネージメント」)
バックハンドボレー→スマッシュ→フォアハンドボレー
ポイント:5球での流れのある練習で、ミスをせずポイントが取れる動きを大切にします
磨かれるショット:相手にロブを打たせるような動きを習得できる
- 6ボール・ドリル(試合で使える全ての「動き」が入っているゲイブ推奨ドリル)
バックハンド→フォアハンド→バックハンドアプローチ→バックハンドボレー→フォアハンドボレー→スマッシュ
ポイント:重要なパターンが全て収められている汎用ドリルパッケージ
磨かれるショット:ストロークからのネットプレイ、最後はスマッシュまで
- 6ボール・ドリル(プレッシャー!6ボールでポイントを取る組み立てドリル)
バックハンド→フォアハンド→バックハンドアプローチ→バックハンドボレー→フォアハンドボレー→スマッシュ
ポイント:途中でミスをすれば後がない、プレッシャーがかかった状態での6ショット
磨かれるショット:バックのアプローチからのネットプレイでの展開
- トランジション・ドリル(強く打たない。競り合った時に心強いパターン練習)
1対1(ヒッティングパートナー)
ポイント:ライブ・ボールドリルに近い予測と判断が求められるドリル
磨かれるショット:しっかりとボールをつなげてネットに詰めるパターン
- サーブ(3段階のプロセス。これがゲイブ流のサービス練習)
ポイント:ライブ・モーションとプロネーションを分けて考える正確なトロフィーポジションを作ることができるプロセス。
磨かれるショット:スピード系サービスと、回転計のサービスを打ち分ける
- スパニッシュ・ドリル~フィニッシュドリル:動きが速いドリル~(スペイン選手の定番練習。動きの速いスパニッシュドリル)
ポイント:運動量をあげて、練習の最後に行うと効果的な動きの速いドリル
磨かれるショット:スペイン選手のような強靭なフットワーク
- 10ボール・ドリル(粘り強く、ミスをしない忍耐力が養われる)
ポイント:オープンコートに打たれた状態の動きの中で正確なスイングを行う
磨かれるショット:ボディーバランスと、オープンスタンスでのショット
- フォアハンド 決め球打ち込み(目を閉じても打てる、徹底してフォアハンドを打ち込む)
ポイント:フォハンドの決め球の打ち込み
磨かれるショット:フォアハンドのウイニングショット
- スイング・ボレー(シャラポアのような豪快スイングボレー)
ポイント:正しいポジショニングとスイングボレーの使い方
磨かれるショット:状況判断とスイングスピードの増加
- ゲーム ディングルス(ゲーム性のある練習でメンタル的に負荷をかける)
ポイント:予測、判断が求められるゲーム性のあるドリル
磨かれるショット:4人でのクロスコートでのポイントラリー。オープンスキル型の練習
- ゲーム・ピンポン(何が起こるかわからない。予測力を高めるピンポンドリル)
ポイント:パートナーへの動きも予測、判断が求められるゲーム性のあるダブルスドリル
磨かれるショット:タッチの感覚、戦略
- ゲーム・シングルス・ポイント(ゲームの中で「動き」を見直す。シングルス)
ポイント:短いポイントでプレイをフィードバックする
磨かれるショット:シングルスの中で、自分のプレイを見直せるように短いポイントでインターバルを入れて行う。
- リングリング(究極のオフェンスとディフェンススキル。リングリング)
ポイント:オフェンスとディフェンスの両方を練習することができる
磨かれるショット:21ポイントの長いポイントの中での戦略と駆け引き
lub Med Academies Tennis Director
Gabe Jaramillo(ゲイブ・ハラミロ)
1981年~2009年 IMGボロテリー・テニスアカデミーにてボロテリーの右腕を30年務め、 ボロテリー・システムの構築をした。8名のNo.1と26名のトップ10を育てた。主な指導選手はアガシ、クーリエ、セレス、シャラポワなど。錦織圭を見出し、世界レベルにまで引き上げた事でも有名。世界的に知られているツール「システム5」を開発。 テニス界において一番最初にピリオダイゼーション・トレーニングプログラムをフルタイムアカデミーに取り入れた。世界中のテニス誌、ビジネス誌に記事を提供、日本ではテニス雑誌スマッシュ、アルゼンチンのネット7、ドイツのラケットテック、中国テニスマガジン、イタリアのテニス誌etc. ITFワールドカンファレンス等、世界各国で講演、最新のテニス指導法を伝えている。