なぜ、何度言われても、自分でも意識していても、ボレーをコンパクトにできないか?
簡単なボレーをミスしたら、多くの人は「大振りしたから…」と思ってしまいます。
その理由について、8名のNo.1と26名のトップ10を育てたゲイブ・ハラミロは、「一発で決めたい気持ちがそうさせる」と言います。
続けて、日本の指導法でよく聞く「大振りしない、横を向く、足を出す、1・2のタイミング」では、ボレーはうまくならないとも…
「テニスにおいてのミスとは、常に時間がないことによって起きているんだ」
ゲイブによると、ボレーの正しいリズムは 1、2、3で、ストロークと同じだと言うのです。
つまり「1、2」のショートカットされたリズムでは、飛んでくるスピードボールに対してボレーを打つ態勢が間に合わない…タイミングが合ったとしても、パワーのないボレーになるとのことですが…
では、「1、2」のリズムに欠けているものとは何なのか?
それは「ローディング」。ストロークでイメージすると身体を捻る動作、つまり、パワーを蓄積する動作です。
相手ボールの勢いがあるから、ラケット面をセットするだけという考え方は間違いだと指摘します。
ゲイブは、基本の動作で一貫して 「バック(1)、ステップ(2)、ヒット(3)」 と繰り返しリズムの取り方を伝えてきました。
ボレーにも、その理屈は当てはまります。
この3拍子のリズムの取り方でやれば、驚くほど ボレーに「タメ」ができるようになるのです。
では、具体的にどのような点に気をつければよいのか…?
現代テニスのテクニックを作り上げた、世界が認めるトップコーチ「ゲイブ・ハラミロ」が、スピードと破壊力を併せ持つボレーを打つための「最低限必要な基礎技術」を公開します。
DVD1枚(収録時間44分)
基本理論
- なぜ、ボレーのリズムはストロークと同じ3拍子なのか?
- ボレーが苦手なプレイヤーが陥る「ラケットセットの罠」とは?
- ATPツアー参戦のトッププロによる一流のデモンストレーション
テイクバック(ローディング)
- 手首は固定する?という考えの限界と、強いボールに負けない手首のポジション
- てこの原理(レバレッジ)でパワーを生みだす、手首と肘の角度とポジション
- ボールをキャッチすることで生み出される身体と肘との関係性とは?
- 大振りしない、ために手を身体の前にする。その時に必要な3拍子の中の「1」とは?
リズム
- 1と2、そして3のリズムの住み分けと、身体が突っ込まないためのリズムの区分け方法
- バックボレーとフォアボレーの身体の使い方の違い
- 「力がはいりにくい」バックボレーの原因と軸足の修正法
- 2でローディング動作(パワーを生み出す)ための腰部からの体幹のひねりとは?
ステップ
- 身体と連動させて、「1歩目」のステップする角度とタイミング
- この踏み込み足の前の「軸足」と「上半身」との捻転差がパワーを生み出す秘訣
- ボールが近すぎる人に起きる軸足セットの方向性の間違い
- 「ラケットが大振りになる人」に共通する、1と2のタイミングのズレとは?
フォロースルー
- ラケットは止めるのではなく、正しい方向にフォローするをすること
- ボレーを「切る感覚」が強い人が陥る「パワーロスする」フォローするの特徴とは?
- バックボレーの際に方向性を出すために左を使って誘導するある動きとは?
- Aアガシらも取り組んだ、大振りするスイングを矯正するためのボレー矯正法とは?
スプリットステップ
- 最もパワーがでるプロのような「パワーポジション」の確認
- スプリットステップから、「1」の動きに入るための身体の捻りこみ動作とは?
- 「アスレチックファンデーション」と言われる動き出しの姿勢の確認
コンタクトポイント(タイミング)
- 最もパワーがでるプロのような「パワーポジション」の確認
- スプリットステップから、「1」の動きに入るための身体の捻りこみ動作とは?
- 「アスレチックファンデーシション」と言われる動き出しの姿勢の確認
lub Med Academies Tennis Director
Gabe Jaramillo(ゲイブ・ハラミロ)
1981年~2009年 IMGボロテリー・テニスアカデミーにてボロテリーの右腕を30年務め、 ボロテリー・システムの構築をした。8名のNo.1と26名のトップ10を育てた。主な指導選手はアガシ、クーリエ、セレス、シャラポワなど。錦織圭を見出し、世界レベルにまで引き上げた事でも有名。世界的に知られているツール「システム5」を開発。 テニス界において一番最初にピリオダイゼーション・トレーニングプログラムをフルタイムアカデミーに取り入れた。世界中のテニス誌、ビジネス誌に記事を提供、日本ではテニス雑誌スマッシュ、アルゼンチンのネット7、ドイツのラケットテック、中国テニスマガジン、イタリアのテニス誌etc. ITFワールドカンファレンス等、世界各国で講演、最新のテニス指導法を伝えている。