身長や体格、キャリアなど、素質のある選手に恵まれず、勝てないチーム。
これが、一般的に「弱者」と言われるチームです。
しかし、数々の弱小チームを強豪チームに変えてきた、指導歴38年の熊崎監督は、素質に恵まれないチームでも、また、相手チームに劣る攻撃陣であっても、試合に勝てる「戦略」があると言います。
そのポイントは、次の3つの逆転の発想にあります。1つは、スパイクの決定率にこだわらず、徹底的にミスを排除すること。
その理由は、自分たちのミスこそが、試合に負ける最大の原因だから。
2つめは、相手のブロックを抜くのでなく、ブロックを利用すること。
なぜなら、たとえブロックが2枚ある場合でも、当てるポイントの7~8割は、当てても問題のない大丈夫なゾーンだから。
そして最後に、スパイクはボールの上ではなく、ボールの下から叩くこと。
理由は2つ。1つは、打ち分けられる範囲が広くなるということ。もう1つは、パワーとスピードを生みだしやすいということ。
弱者が格上のチームを相手に勝ちたいと思うなら、これら3点、すべてを満たした練習をおこなうことが重要になるのです。
では、具体的にどんな指導をすればいいのか? 数々の弱小チームを強豪チームに変えてきた熊崎監督が、弱者が強者に勝つためのスパイクのフォームと戦術を公開します。
Disc1 アタック決定率とスパイク動作(収録時間33分)
- なぜ、弱者は、得点率や決定率を上げようとしてはいけないのか?
- 弱者が強者に勝つための「2つのポイント」とは?
- 素質に恵まれない選手でもできる、強烈なスパイクの打ち方
- ミスをして、相手に流れを与えないための発想
- 弱者と強者、スパイク動作の決定的な違いとは?
- なぜ、ボールを上から叩きつけるように打ってはいけないのか?
- ブロックに対しての発想を変えるべき、たった1つの理由
- なぜ、ブロッカーを避けてコース打ちをしてはいけないのか?
- 弱者がマスターすべき、ブロッカーの利用法
- コンビバレーと、そうでないバレーの違いとは?
- コンビバレーが持っているリスクとは?
- 選手たちの能力を引きだす「トスの上げ方」とは?
- 格上のチームに勝つためには、何から練習すればいいのか?
Disc2 スパイク動作とフォーム作り(収録時間40分)
- 素質に恵まれない選手でもできる、スパイク動作とその指導法
- 弱者は、スパイクにおいて何を最優先すべきなのか?
- スパイクのミスを減らすために重要なポイント
- なぜ、ボールを下から打つと、スパイクのミスを減らすことができるのか?
- スパイクのコントロール精度をアップさせるには?
- ミートの確率をアップさせる、手のひらと肘の使い方
- スパイク動作と体温計の意外な関係とは?
- コントロールとパワーを同時にアップさせるスパイクの打ち方
- 上手くミートできる人と、できない人の決定的な違いとは?
- なぜ、スパイクのときは、つま先から走ってはいけないのか?
- 「スパイクをミスするかもしれない」という不安を払拭する方法
- 両方の肩をできるだけ近い位置に構えなくてはいけない理由
- スパイクの威力をアップさせる「腰の使い方」とは?
Disc3 攻撃の考え方と攻めのバリエーション(収録時間46分)
- 弱者の攻撃バリエーション、その考え方とは?
- ミスを減らしながら、確実に得点を積みかさねていく方法
- 相手のブロックを利用し、得点を決めるテクニック
- なぜ、相手のブロックは、8割方当てても大丈夫なのか?
- セッターがトスを上げたとき、ブロックに近すぎた場合の対処法
- 踏み込む足の使い方で、タッチアウトを成功させるテクニック
- なぜ、助走のコースだけで、ボールの跳ね返る位置を操れるのか?
- スパイクの成功率をアップさせる、顔とボールの位置関係とは?
- なぜ、遠くに正確に打たなくても、スパイクが簡単に決まるのか?
- 相手のレシーバーを利用した、フェイントの長短を使い分けるテクニック
- 相手のレシーバーの逆を突く「2種類のテクニック」とは?
- 単打ちを有効打に変えるテクニック
- 相手のフォーメーションを崩す簡単な方法
Disc4 スパイク動作を習得するための「15の練習メニュー」(収録時間41分)
- 身体能力の向上とフォーム作りを同時におこなう方法
- なぜ、左手の使い方を変えるだけで、ミート率が上がるのか?
- スタミナとスピードの両方を向上させるトレーニング
- 空中のフォームを作りながら、ミート率をアップさせる方法
- 肘の使い方の悪い選手を矯正する簡単な方法
- ブロックアウトに有効な二段トスのトレーニング
- 助走の距離は、どう変えていくのが効果的なのか?
- ジャンプ力をアップさせる効果的なトレーニング
- スパイクの体の使い方とパワーを同時に向上させる方法
- ワンランク上の肘の使い方を習得させる方法
益田清風高校 女子バレーボール部監督
熊崎 雅文(くまざき まさふみ)
益田清風高校 女子バレーボール部監督 バレーボール指導歴38年。これまで、定時制高校、新設の職業高校、山間の僻地校など、練習環境が整わず、素質に恵まれない選手たちの指導を多く手がける。定時制で3回、新設高校で2回、山間僻地高校で8回、県の優勝へ導く。独自に作りあげた「弱者が勝つためのバレーボール」は、多くのバレーボール指導者から注目されている。
DVD視聴者・実践者の声
M.S様(指導歴2年)
勉強できたのは、技術的には格上のところと対戦したとしても、ブロックを利用したり、フェイントを使うことができれば、十分に戦えるということでした。
Y.M様(指導歴5年)
特に参考になったのは、ミートのかけ方、正しいフォーム作り、5種類のブロックアウトの打ち方、相手レシーブ体形の崩し方などでした。また、豊富なスパイク練習メニューに加え、フォームのチェックポイントが詳しく紹介されており、指導する際に大変役立つ内容でした。
歌代 邦晴様(指導歴17年)
我々指導者は口では心作りとは言うのものの、ここまで具体的に考えたことがありませんでした。このDVDは努力はしているのに、いつもあと一歩のところで目標に届かないという指導者に観て欲しいです。
M.N様(プレー歴8年)
強いチームでも、試合で勝ち進むと相手のレベルが上がり、弱者となりうるという部分が参考になりました。強いスパイクを打っても決まらないと悩んでいる方におすすめしたいです。